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汽笛 

本当は、原爆記念日の頃に紹介できたらよかったのですが・・・。

汽笛
汽笛石倉 欣二

ポプラ社 2008-06
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敗戦後、中国から引き揚げてきた私は、
大村海軍病院でしばらく療養することになります。
そこで出会ったのは、被爆した子どもたち。
原爆で火傷がひどい子、片腕がない子、足を引きずっている子・・・・・。
それでも、たくましく生きている子どもたちと私は、
すぐに仲良くなり、友情を深めていきます。


ところが、わたしが退院するという日、
子どもたちは誰一人見送りには来てくれないのでした。
落胆する私。
でもそれは・・・・・・。



「えんぴつびな」「忘れられた島へ」など、戦争と平和をテーマに、
様々な作品を書かれている長崎源之助さんの、自伝的絵本。
作者と被爆した子どもたちとの交流が描かれているのですが、
穏やかな語り口調の中に、反戦と平和への強い思いが感じられる作品です。
特に印象的なのは、原爆で母を亡くしたヨウ子ちゃんのお父さんが運転する機関車を、
子どもたちと一緒に見送る、というシーン。
わたしたちの目の前を、汽笛を鳴らしながら通り過ぎる機関車を見つめながら、
作者はこんな風に思うのです。



あの汽笛は、病院に一人でいるおさないわが子に
「がんばれよ。」とよびかける父親の声援でしょうか。
いとしいわが子をしっかりだきしめ、ほおずりしてやるような愛情と
そんな境遇に追い込んだ原爆投下に対する憤りが伝わってきて、
わたしは胸が熱くなりました。 




ところが、そんな風に戦争を憎む自分もまた、
被爆した子どもたちの本当の気持ちは全然分かっていなかった・・・・・
ということに、作者は後になって気づかされます。
退院する日に、見送りに来てくれなかった・・・とがっかりした自分は、
何てあまちゃんだったのだろう、と。



病院では明るく元気な子どもたち。
けれども、戦争で心も体も深く傷つけられ、家族も失ってしまっている。
戦後も過酷な人生を歩むことになったのではないだろうか、
と思いをはせる作者の言葉に、
私たち読者もまた、反戦と平和への思いを強くするにちがいありません。



ところで、この絵本には誕生秘話があって、
そのことがあとがきに書かれています。
長崎さんが書いた「ひろしまのエノキ」という本を通じて知り合った中学生の女の子が、
大人になり、ポプラ社に入社して、この絵本を長崎さんと作ったのだとか。
平和を祈る気持ちが、こうやって引き継がれていくといいなと
思えるエピソードですよね。



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